パイナップル科
ブロメリアは、タイプによって、少し育て方が違ってきます。
ディッキア等のグランド・ブロメリアとビルベルギア、グズマニア等のタンク・ブロメリアに分かれます。
<タンク・ブロメリア>
もともと熱帯雨林の中で樹木の幹や岩などにへばりついて育つ植物で、高温多湿を好み寒さが多少苦手です。
明るい日陰を好みます。
2~3℃まで耐えられますが、冬の室温は10℃以上ぐらいで管理するのがよいです。
タンク・ブロメリアは、水をあげる場所が他の植物と少し変わっています。
他の植物のように土に水をあげても吸収できないので注意が必要です。水をあげる場所は、株元の筒状になっている部分に溜めるようにして与えます。株の上から、溜まっている水が入れ替わるくらいたっぷり水を与えます。鉢の下から、水が少し出ているぐらいが良いです。株の上から与えることにより、ほこりも一緒に洗い流せます。
タンク・ブロメリアは、水を好むので春から秋は、用土が乾いたら葉の筒の上から十分に水をやります。葉から養水分を吸収する能力を持っているので、葉筒にも水を貯えます。ただし、冬は葉筒に水を貯めないようにし、水やりもやや控えめにします。水のやり過ぎは根腐れの原因になりますので注意が必要です。 乾燥には強い植物ですから、冬は2、3週間くらい水をやらなくても枯れません。
乾燥には強く、空気中の湿度が高い環境を好みます。葉が丸まってきたら水が足りないというサインですのですぐに水やりを行います。通常は、1週間に1回程度水を入れ替えるように与えます。乾燥する時期は霧吹きで水をかけてあげてもいいでしょう。秋からは水を一度逆さまにして水を出し、ほんのわずかに水が残る程度にしましょう。冬越しは、半月に一回程度の水やりで充分です。午前中が最適です。また、温度が低くなるような環境では水をあまり与えない方がタンク・ブロメリアを長く楽しめます。
肥料は生育期の5月~9月、月1回薄めた液体肥料を葉筒部に与えます。
もう一つ大切なのは生育サイクルです。
花が咲いた株は、子株を出してその後1年ほどかけて枯れます。
その子株が育って→開花→新たに子株を出す→を繰り返します。
いきなり枯れるわけではありませんが、一度花がついた株はいずれ枯れ、花後に子株がワキから生えてくるので、子株の葉が10枚以上になったら、親株から切り離し、鉢に植えます。
肥料は2ヶ月後くらい、根がでてから与えましょう。切り離す際は、なるべく切り口の面積が小さくなるようにします。