マツ科
下枝にも日が当たるような、日なたでの栽培が適しています。
日陰では樹勢が衰え、葉の色も悪くなります。マツの根には酸素を好む菌が共生しているので、空気を多く含むような水はけのよい土壌で育てます。また、根は荒く、細根も少ないため、成木は移植を嫌います。
植え場所をよく吟味することが必要です。
植えつけは休眠期の2~4月に行ないます。根鉢の大きさの2倍の深さ幅の植え穴を掘り、水はけの悪いところでは砂質土を客土します。
根鉢の周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませ支柱を立てます。
マツは剪定を行わず、緑摘みを行なって樹形を整えます。マツの新梢が長く伸び、葉がまだ展開しない4~5月に新梢(緑)を折り取ります。
夏にもう1回新梢が伸びてきますが、この枝は長くならないため、節間の詰んだ樹形にすることができます。美しい樹形を保つためには緑摘みは欠かせない作業です。木が大きくて作業が難しいときには、それから1ヵ月位すると新芽はしっかりと展開してきますので、今度はその新芽を切ってしまう「芽切り」という作業を行います。
こうすることで葉が間延びすることを抑え、かつ短葉のしまった松を作ることができます。